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2023年06月13日

タロットカードに描かれる花々のお話し~その3~

昨年の6月7日に、「タロットカードに描かれる花々のお話」というテーマでブログをアップしました。

続き物のブログとして、コンスタントにアップしていくことを予定していましたが、「その2」を6月21日にアップして以来、途切(とぎ)れてしまい、忸怩(じくじ)たる思いでおりました。

続きをご覧いただくことが出来ず、大変申し訳ございませんでした。


今回、「その3」として、朝顔の花を取り上げてみたいと思います。

当初、考えていたように、続き物のブログとして、これからは、少なくとも月に一度のペースで、この「洋子のタロット夜話」をブログアップしていきたいと思っています。

さて、今夜、取り上げるタロットカードに描かれている花は、「朝顔」です。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

タロットカードの全78枚の中で、主要なカードとして、「大アルカナ」のカードがありますが、0番「愚者」から、21番「世界」までの、22枚で構成されています。

今回取り上げる、「朝顔」の花が描かれているのは、0番「愚者」です。

このカードが占断で、正位置で出てくる時は、新(あら)たな一歩を踏(ふ)み出す勇気が必要なときであると感じます。

正位置の意味として、「自由奔放(じゆうほんぽう)」「冒険」無邪気(むじゃき)さ」「白紙(はくし)に戻(もど)す」などがありますが、先入観(せんにゅうかん)にとらわれず、自分の殻(から)を破(やぶ)ることで道が開ける、そんな時期にこのカードが、お客様の肩を押す役割を担(にな)って、出現(しゅつげん)することが多いと思います。

「愚者」のカードには、切り立った崖(がけ)の上で、一歩前に踏み出そうとしているような若者と、その足元には白い犬が描かれています。


そして、この若者が来ている衣服には朝顔の花が描かれ、左手には白い薔薇(ばら)の花、背後(はいご)の太陽も白く描かれています。

「朝顔」は、朝そのものを象徴(しょうちょう)する花で、新生児や幼児期を表しています。

朝顔の絵柄の衣服を着たこの若者は、まさにこれから冒険の旅に出ようとしている、未熟(みじゅく)ではあるものの可能性に満ちた存在(そんざい)であることが伝わってきます。

白い犬、白い薔薇の花、白い太陽などの「白」も、このカードにおいて、大切なメッセージを伝えているようです。

「白」は、悪意(あくい)の無いこと、汚(けが)れ無さ、純粋無垢(じゅんすいむく)を表しているとも言われます。

犬は、古来より人間と暮らし、家畜とは別の、人間の伴侶というポジションの動物です。


この白い子犬は、若者と一緒にいることが嬉しくてたまらないかのように、小躍(こおど)りしているように見えます。

同時に、若者が崖(がけ)の先に進んでいかないよう、警告(けいこく)しているようでもあります。

若者が左手に持っている、白い薔薇の花についても考えてみましょう。

薔薇は世界各地で家紋(かもん)や寺院の紋章(もんしょう)に多用(たよう)されている、崇高(すうこう)な精神性(せいしんせい)の象徴として描かれる花です。

白い薔薇は、まだ成長途上のこの若者が、清らかな心を持っていること、高みを目指そうとしていることを表しているのです。


そして、白い太陽は、他のカード(「死神、節制、太陽)で描かれている黄色い太陽とは、全く別物として考える必要があるかもしれません。

この白い太陽と似た描かれ方をしている光として、「吊るされた人」のカードにおいて、吊るされている男性の頭の部分に描かれた後光を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、この「吊るされた人」のカードに描かれた後光は、白ではなく黄色です。

タロットカードの成立には、ユダヤの神秘思想「カバラ」が深くかかわっていますが、このユダヤ教において、信徒が一体化したいと望む、宇宙の創造主としての光、「無限光」というものが有ります。

ざっくりとですが、キリスト教が、「神の子イエスを通して、罪をあがない、天国に行くことが救い」であるのに対し、ユダヤ教いおいては、「自分自身の霊的な成長や進化によって、地上を天国に変えていく」ことを目指していると考えます。

このユダヤ教における目指すべき境地を絵柄に表したのが、この白い太陽かもしれません。

なんだか、小難しい話になってきてしまいましたので。「朝顔」に戻りましょう。

朝顔の絵柄の衣服を身にまとったこの若者が描かれた「愚者」のカードが私たちに伝えたいメッセージとは何なのかについて、考えます。

「朝顔のような、子供の心、童心(どうしん)に帰って、現世(げんせ)のしがらみや執着(しゅうちゃく)から自分を解(と)き放(はな)ち、魂(たましい)を解放(かいほう)せよ」ということかな、と思います。

「頭を空っぽにして、気持ちの赴(おもむ)くままに、進んでごらん」と呼び掛けているようにも感じられます。

「愚者」は、トランプのジョーカーにも通じるカードで、大アルカナ22枚の中でも、なんだか気になるカードです。

タロットカードの大アルカナ22枚は、若く未熟な若者が波乱の中で成長を遂げていく物語が描かれているとも言われます。

そのスタート地点とも言え、朝顔の花、白いモチーフが象徴的に描かれた「愚者」のカードは、私たちに、いくつになっても、無邪気さを忘れるな、常識や枠にとらわれず、思いつくまま自由に動いてごらん、そして思い切って未知の世界に飛び込んでごらん、と呼び掛けているのかもしれません。

これからも、タロットカードに描かれたモチーフを手掛かりに、タロットカードが私たちに送っているメッセージを読み解いていきたいと思います。

それでは、また、ブログでお会いしましょう!

佐藤洋子研究室のホームページはこちらです。

  

Posted by 佐藤洋子 at 20:45Comments(0)洋子のタロット夜話

2022年06月21日

タロットカードに描かれる花々のお話し~その2~

タロットカードに描かれる花々のお話し、第二話です。

ライダータロットの大アルカナ、20番目のカード、ナンバリング19の「太陽」。

このカードには、ヒマワリの花が描かれています。

ヒマワリ、英語でサンフワラー、「太陽の花」と呼ばれています。

ギリシア時代には、太陽神アポロンと結び付けられ、神話の中では「太陽を崇拝(すうはい)する花」としても登場します。

太陽とそのエネルギーを象徴(しょうちょう)するものとして、ヒマワリがこのアルカナの絵柄をより一層、強調(きょうちょう)する働きを担(にな)っています。

タロットカードと、数秘術(すうひじゅつ)は密接(みっせつ)につながっていると言われます。

数秘術的観点から、この絵柄を観てみると、先ず、塀(へい)の上から見えるヒマワリの花は四つ。

四と言う数字は、四方向、四周期を表していると、数秘術的には解釈(かいしゃく)することが出来ます。

四方向とは、東西南北、四周期とは春夏秋冬の季節の巡(めぐ)り。

つまり、ヒマワリを四本描くことで、空間的、時間的な広がりを感じさせる効果を狙(ねら)っているとも受け取れます。

また、赤ん坊の頭に注目すると、この子はリース(花冠)をかぶっており、そのリースには六つのヒマワリの花が描かれています。

塀から見える四本のヒマワリと、赤ん坊の花冠(はなかんむり)の六つのヒマワリの花を合計すると10。

「10」という数字は、完成、完全性を象徴する円を表す数字でもあります。

こうして、この「太陽」の絵柄の中に描かれた10本のヒマワリは、このカードが表す成功、生命力、天真爛漫(てんしんらんまん)さ、健康などの事柄(ことがら)を、より強く印象付けているとも受け取ることが出来ます。


この赤ん坊は、白馬にまたがっています。

馬は生命力を表すのに相応(ふさわ)しい動物です。

タロットカードに詳(くわ)しい方は、白馬という言葉から、「死神」のカードを連想される方もいらっシャツでしょう。

タロットカード、大アルカナ14番目のカード、ナンバリング13の「死神」。

このカードの中で、死神は白馬にまたがり、逆さまのミスティックローズの描かれた旗を持って、屍(しかばね)を踏(ふ)みながら凱旋(がいせん)するかのように行進しています。

死神の背後には、昇(のぼ)る朝日が描かれ、このカードの中に「死と再生」を見出すことが出来ます。

そして、「太陽」のカードにも、白馬が描かれています。

白馬には、元気の良い赤ん坊が赤い旗を持ってまたがっています。

「赤」は生命力を表す色であり、ひらひらと風になびく赤い旗が、よりこのカードの意味を強めています。

「死神」とは真逆の、生命力の象徴ともいえる赤ん坊、白馬、それらを背後から強力に照らす太陽。

太陽の中には顔が描かれ、真正面(ましょうめん)を見据(みす)えています。

しかし、白馬を良く見ると、純白(じゅんぱく)ではないことに気づきます。

エネルギーに満ちた世界を表す「太陽」のカードの中にも、対極的な「死」を連想させるものを描くことで、ライダー・ウエイト版のタロットカードは、より深く味わい深いものとなっています。

余談ではありますが、白馬つながりでもう一つだけ連想されるのは「カップのナイト」です。

杖、剣、カップ、金貨の四枚の「ナイト」はそれぞれ、馬にまたがっている絵柄なのですが、「カップのナイト」がまたがっている白馬は、頭が少し下向きであること以外は、ほぼ、死神のカードの白馬と同じ体勢(たいせい)で、カップのナイトを載せています。

興味深い一致(いっち)であると思いませんか?

いずれ、「タロットカードに描かれた動物のお話し」の項(こう)を設(もう)けて、考察(こうさつ)したいと思っています。

さて、タロットに描かれているヒマワリの花というと、「杖のクイーン」も忘れてはいけません。

「杖のクイーン」は、右手に杖を、左手にはヒマワリの花を持っています。

彼女が座っている椅子には、二頭のライオン、獅子(しし)が彫刻(ちょうこく)されています。

タロットカードと数秘術が密接につながっていると、先ほど述べましたが、実はタロットカードは占星術(せんせいじゅつ)ともつながりを見出すことが可能です。

占星術の世界では、太陽という惑星(わくせい)は獅子座と関連付けて考えられる天体(てんたい)です。

獅子座という星座宮の支配星が太陽なのです。

そして、サンフラワー、ヒマワリを持つ「杖のクイーン」が座る椅子には、ライオン、まさに獅子が彫刻されているのです。

彼女の足元には、ジブリ映画で有名な「魔女の宅急便」のジジを思わせる黒猫が座っています。

この「杖のクイーン」の絵柄をご覧(らん)になって、足元に居る猫から、古代エジプトの「パステト神」を連想(れんそう)される方もいらっしゃるでしょう。

「パステト神」は猫の神として知られ、太陽神ラーの娘、あるいは妻、妹とも言われています。

始めは雌ライオンの頭を持つ姿で描かれていたものが、次第に猫の頭を持つ姿で描かれるようになったとも。

ここでも、黒猫から、「太陽」のワードが出てくるんですね。

さて、ヒマワリです。

「杖のクイーン」が、ヒマワリを持っていることから、このクイーンは朗(ほが)らかで、天真爛漫(てんしんらんまん)な女性であると想像できます。

実際、実占において、このカードが出てくる状況(じょうきょう)は、杖が表す「情熱(じょうねつ)」が事態(じたい)を牽引(けんいん)するようなシチュエーションが多いのですが、その後の展開(てんかい)を質問者さん、関係する人々が、明るいものと考え、意欲的(いよくてき)に取り組もうとしている場合が多いと感じます。

良い意味での楽観性(らっかんせい)というか、「為(な)せば成(な)る」的なポジティブな意思を感じます。

ヒマワリという、太陽に常に顔を向けている花が描かれたカードには、そういった明るさ、屈託(くったく)の無さが感じられます。

ただ、「太陽」も「杖のクイーン」も、正位置であれば、とてもポジティブなエネルギーを表すカードなのですが、逆位置になると、もともとが強力なエネルギーを持つカードゆえに、マイナス面も大きくなります。

「太陽」「杖のクイーン」ともに、逆位置の意味に「我儘(わがまま)」「自己中心的(じこちゅうしんてき)」というものがあるのは、まさにと言う感じです。

そもそも、タロットカードは、正位置と逆位置で、意味するものが非常に違(ちが)ってきます、

正位置の長所(ちょうしょ)が、逆位置になると短所(たんしょ)をより増幅(ぞうふく)させているような、「あちゃ~」という印象(いんしょう)になるカードも多々、存在します。

こういった、二元的(にげんてき)な世界観(せかいかん)は、実はカバラ数秘術にも通じるもので、カバラ数秘術的には、男性原理(だんせいげんり)、女性原理(じょせいげんり)という表現をします。

ただ、カバラ的な男性原理、女性原理は、ポジティブ、ネガティブと分けられるものではありません。

むしろ、真逆(まぎゃく)のエネルギーで構成(こうせい)されている、私たちの世界においては、バランスを取ることが大切であると考えるのです。

それゆえに、タロットカードが正位置と逆位置で、非常に意味が異(こと)なる背景(はいけい)には、バランスが大切であるという教訓(きょうくん)を内包(ないほう)しているとも考えられます。

今回は、タロットカードに描かれる花々のお話し、第二話として、ヒマワリの花についていろいろ、解説してみました。

解説部分が多く、説明的で恐縮(きょうしゅく)です。

最後に、私見(しけん)ではありますが、タロットカードについて、私が思っていることをお話しして、この章を締(し)めくくりたいと思います。

タロットカードに親しみたいとお考えの方が、タロットカードのデッキのカード数78枚、という数の多さを知ったとき、「多い」とお感じになられ、意欲を削(そ)がれるという経験をされる方はかなりいらっしゃると思います。

実際、大アルカナ22枚、数字カード40枚、人物カード16枚と、一体との部分からアプローチしたらいいの?と、頭を抱(かか)えてしまうかもしれませんね。

まずは、大アルカナ22枚について、意味をザックリとても把握(はあく)できたら、一人占いは出来ると思いますよ。

ここで、「意味をザックリと把握」と書きましたが、これ、大切です。

というか、むしろ、あまり意味を調べ過(す)ぎない方が良いとも思います。

極論(きょくろん)するなら、タロットカードの数だけ、ご自分にとっての意味があると、お考えになられても良いのではないか、とさえ思っています。

精神的にも、時間的にも、ある程度の余裕(よゆう)が必要にはなるのですが、大アルカナのカードを、一日一枚で構いませんので、じーっと眺(なが)めるお時間を持たれると良いと思います。

カードから何を感じるのか、感じたことから連想されるものは何なのか、ということを思いめぐらせる時間をお持ちになることで、タロットカードと確実に仲良くなれると思います。

そして、デッキの中に、好きだなと思えたり、何か気になると感じるカードが有れば、そのカードを大切になさってください。

きっと、そのカードに惹(ひ)きつけられたことの意味あいが分かる日が来ることでしょう。

カードに親しむ日々を重(かさ)ねて行かれるうちに、「私とこのカードは何か、似(に)ている気がする」とか、「私を表すカードはこのカードかな?」などど感じるカードに出会うことも有るでしょう。

私の場合、おこがましくも、そのカードは最初「女教皇(じょきょうこう)」でした。

自分自身が占い師を目指していたことも関係あるかもしれません。

皆様にとって、タロットカードが、良い導(みちび)き手(て)となることを祈(いの)りつつ、今夜のお話しは、ここまでとさせていただきます。

それでは、また、ブログでお会いしましょう!

佐藤洋子研究室のホームページはこちらです。













  

Posted by 佐藤洋子 at 23:32Comments(0)洋子のタロット夜話

2022年06月07日

タロットカードに描かれる花々のお話し~その1~

佐藤洋子研究室を開業してから、今年の8月5日で17年になります

研究室で用いる占術は、命・卜・相(めい・ぼく・そう)の三種類の占術のうち、命術と、卜術の二種類になります。

ちなみに、命術(めいじゅつ)とは、生年月日を基に宿命(しゅくめい)を出して占う方法、卜術(ぼくじゅつ)とは、易、タロットカード、ルーンなどの、その時々の運勢(うんせい)を占う方法、そして、相術(そうじゅつ)とは、手相、人相、などのその方の風貌(ふうぼう)、身体(からだ)の状態(じょうたい)から運勢を読み取る方法です。

研究室で用いている命術は、カバラ数秘術、西洋占星術。鬼谷算命学の三つです。

そして、卜術はタロットカードです。

最近、とみに感じるのが、私は「タロット占い師」としての側面(そくめん)が強くなっているなぁということです。

おそらく、生年月日から読み取る宿命の部分は、ある程度、命術を学んだ占い師ならば、一定のレベルの鑑定(かんてい)を行うことが可能で、占術が違っていても、同じ方を占う限り、占断結果はそれほどの違いは起きないことから、お客様にとっては、「前にも聞いたかな?」という内容になることがあり得るのだと思うのです。

命術では、なかなか読み取りづらい内容、ご自身の運勢の流れ、関係する他者の気持ち、両者の関係性がどのようになっていくのか、といった部分については、卜術が力を発揮(はっき)します。

再びの鑑定のご依頼(いらい)をいただくとき、「タロット占いを」とおっしゃられるお客様がほとんどであることは、その証左(しょうさ)であるかと思います。

タロットカード占いにおいて、占い師とお客様の間に、調和的(ちょうわてき)な空気が成立(せいりつ)しているとき、また、お客様がタロットカードに素直なお気持ちを託(たく)してくださるとき、とても鑑定の精度(せいど)が上がるのを感じます。

そこで、「洋子のタロット夜話」というカテゴリーを作り、日々、タロット占いをさせていただいている者として、タロット占いについての占者(せんじゃ)としての思い、タロットカード受け取るインスピレーション、また、タロットカードそのものについてのこぼれ話を、ブログアップしていきたいと思っています。

タロットカードのデッキは、様々ありますが、この「タロット夜話」においては、最も広く、用いられていると言われる、ライダー・ウエイト版について取り上げていきたいと思っています。

前置きが長くなりましたが、今夜は「タロットカードに描かれる花々について~その1~」です。

画像は、タロットカードにおける22枚の主要なカード・大アルカナの二番目のカード、ナンバリングは1の「魔術師(まじゅつし)」です。

大アルカナは、0とナンバリングされている「愚者(ぐしゃ)」から始まり、21とナンバリングされている「世界」までの22枚のカードです。

魔術師は、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」で有名なツァラトゥストラ(ゾロアスター教の開祖)がモデルと言う説もあるカードですが、このカードの絵柄についてお話しするだけで、ブログが二、三個書けてしまう情報量ですので、今回は「魔術師」のカードに描かれた花について、お話ししたいと思います。

魔術師の頭上(ずじょう)には、赤いバラのつるが、足元には赤いバラと白い百合が絡み合うように描かれています。

西洋世界において、赤いバラはゴルゴダの丘に磔刑(たっけい)に処(しょ)せられたイエスキリストが流した血を象徴(しょうちょう)すると言われます。

そして、白い百合は聖母マリアを象徴する花です。

このカードの中に、イエスキリストと聖母マリアを垣間見(かいまみ)ることが出来るのです。

こちらのカードは、数字カード「杖の2」です。

このカードの中にも、赤いバラと白い百合が登場します。

中央の人物の足元、城塞(じょうさい)の一部に描かれています。

ところで、タロットカードは全部で78枚あり、大アルカナ22枚、数字カード40枚、人物カード16枚で構成されています。

大アルカナは、「人間の魂(たましい)の成長」が物語のように描かれていると言われている、主要なカードです。

そして、数字カードは、杖、剣、聖杯(せいはい)、金貨(きんか)の四種類について、それぞれ、1から10まで、各十枚で構成されています。

人物カードは別名コードカード(宮廷のカード)で、杖、剣、聖杯、金貨四種類について、キング、クイーン、ナイト、ペイジがあり、合計16枚です。

この「杖」のカードは、一説(いっせつ)には若き日のアレクサンダー大王が東方遠征(とうほうえんせい)に至(いた)る過程(かてい)を描いていると言われています。

このように、タロットカードにバラと百合が描かれている例は他にもあり、バラのみ、百合のみ、の場合もあります。

タロットの絵柄に影響(えいきょう)を受けているのか、私の鑑定室(かんていしつ)には、百合の花を飾ることが多く、玄関(げんかん)には秋から冬の花がしおれにくい季節にはバラの花を飾ることが多くなります。

意図(いと)してそうしているのではないのですが、結果的に、バラ、百合の花を飾ることで、タロット占い師として、お花からパワーを注がれている感覚(かんかく)を受け取っています。

以前のブログで触(ふ)れたことがありますが、花、特に生花には、場(ば)の空気を清浄(せいじょう)にし、運気の流れを活発にするエネルギーがあると感じます。

数有る生花の中でも、バラと百合には特に、強いエネルギーを感じるので、玄関、鑑定室に飾る花がこの二種類になることが多いという一面(いちめん)も存在します。

バラも百合も、お客様を歓迎(かんげい)する気持ちを表すのに相応(ふさわ)しい、気品ある花ですから、そのチョイスになるのかもしれませんが・・・。

こんな風に、タロットカードの絵柄について、日々、感じていることを、これからもブログでお話ししていきたいと思っています。

それでは、また、ブログでお会いしましょう!

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Posted by 佐藤洋子 at 02:27Comments(0)洋子のタロット夜話